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「浅木…えーとそれは…どういう意味で?」 「愛の告白です。」 「…」 「…」 「浅木って…そういうヤツだっけ?えーと…その…」 俺が告白している春宮はその他大勢と変わらない濃紺のスーツで、まるで新入社員みたいだ。 俺が彼女だったら、そんなありふれたスーツ着せないでジャケットだけでももっと個性的なのを選んであげるのに。 白シャツに地味ネクタイもつまらない。 思い切って柄シャツにすればいいのに。 おしゃれにウルサイ俺は浅木悠。 女みたいな名前だが、正真正銘の男。 ゲイな俺はこの名前が気に入っている。 将来俺が性転換手術をしたとして、正真正銘きれいさっぱり女になったとして、この性別不詳な名前ならおかしくない。 銀行の窓口で 「浅木さ~ん、浅木悠さ~ん、お待たせしましたぁ。」と呼ばれて、女の格好をした俺が「はーい」と返事をしても何の違和感もないだろう。
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