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わたしはあのあとも練習を見に何回も行った。 そのたびに男子に怒られてたけど見てたかった。 自分ができない分見てたかった。 そのとき、監督らしき人が寄ってきた。 この監督がこの後わたしに最悪の1年間をプレゼントをした張本人である。 まあ幼かったとは言えわたしも悪かったけどね。 監督はわたしに 「見てて楽しいかい?」 と聞いてきた。 わたしは「ぅん!!」と答えた。 すると 「それじゃあさ、監督とキャッチボールをしよっか?」 嬉しかった。 なんもしてないのに認めてもらった気がした。 ここにいてもいいよって。 わたしは監督とキャッチボールをした。 なんか力の加減がわからなくって暴投しまくり。 監督は力を入れすぎだと言った。 それを聞いてまあまあキャッチボールに近くなった気がする。 そのときはそのキャッチボールをして終わった。  
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