絶望

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ザー…。 雨の音が聞こえる。 頭の芯がぼーとする…。 体中が痛いし…。 特に股関節と腰がガタガタ。 目を覚ますのが怖い。 気配で分かる。 誰もいないって…。 閉じた目から、涙が溢れた。 「ごめん…」 そっと目を開けた。 枕元の時計に目をやる。 時刻は15:23を指していた。 今日が休みで良かった。 シンと静まり返った部屋…。 僕は、ひとりだ…。 きっと、この想いは許されない…。 「シャワー浴びたい。」 何かだいぶキレイにしてくれてるけど…。 汗かいたし。 「ょいしょっ!…っう…たたたた。」 ベッドから降りようとしても、立ち上がれない…。 「やば…、力入んないし…。」 仕方ないから、這って行くことにした。 「カッコ悪っ…」 痛い体を引きずって、やっとで、バスルームに着いた。
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