決められた日々

3/16
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
しかし、実際に社会に出てみると、それほど自由になったという感覚はしなかった。 給料が貰えるとはいえ、1日の大半を会社に拘束されるという現実は、高校へ通っていた頃と何ら変わりはなかった。 それどころか、もう子供ではないという、大人だからこそ味わう苦労というものに、俺は疲れてきていた。 結局、どんなに環境が変わっても、ダメなヤツはダメなんだと、俺は自分の人生を半ば諦め始めていた。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!