アリスと粘土細工の猫

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《7》 店の内装をすっかり自分の思い通りにしてしまった夜、アリスは猫の粘土細工を作りました。そして、それを窓の外から見ていた雑種の猫に言いました。 「わたし、あなたのこと嫌いじゃないのよ」 アリスは、その猫がよく店の前を通ることを知っていました。窓を開けると猫が店の中に入ってきたので、頭を撫でて言葉を続けました。 「わたしの世界はわたしのものだから」
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