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「夢じゃなかった」
朝起きて、まず思ったのが、「昨日の勝利が夢じゃなくて良かった」ということ。カメルーン戦での勝利をのどから手が出るほど欲していたものの、正直、その可能性は低いと思っていた。自分だけでなく、ほとんどのサッカー関係者がそう思っていたはずだ。しかし、日本代表は、その“予想”を見事に裏切り、勝ち点3を得てくれた。「カメルーン戦で勝ち点3を取ったら、グループリーグの残り2試合は負けてもかまわない」と公言していた自分だが、人間というのは欲深いものだ。「できれば、もう1勝して、決勝ラウンドへ進んだら最高なんだけど」という気持ちにあっさりと切り替わってしまった。というわけで、日本代表には、なんとしても、決勝ラウンドへ勝ち進んでもらいたい(笑)。
さて、この日の朝、原稿を書くために、ホテルのロビーへ行くと、なにやら騒がしい。聞けば、昨晩の強盗に続いて、なんと数十分前に、ホテルのロビーで置き引きがあったとのこと。やられたのは、またしても日本人。カバンを一つ、盗まれてしまったのだ。被害に遭われた方はとても旅慣れた方だったのだが……。今後も、日本戦の前後は特に注意が必要だろう。
チェックアウトし、中華で昼食を取った後、一路、レンタカーを飛ばしてヨハネスブルクへ。約500キロ、5時間の旅である。恥ずかしいことに、自分は免許を持っていないため、運転はアシシとヨモケンが交替で担当してくれている。高速を走っている途中に寄った休憩所には、なぜか、大量のアルジェリアサポーターが。理由を聞くと、3日後にケープタウンで行われるイングランド戦のため、バスで移動中だという。ケープタウンは1000キロ以上ある。果たして、彼らの熱意は番狂わせにつながるのだろうか。
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