⚽南アＷ杯現地レポート⚽

「夢じゃなかった」

　ヨハネスブルクのエリスパークスタジアムの駐車場（パーク＆ウォーク、歩いてスタジアムへ行ける駐車場）へ着いたのは、18時半過ぎ。20時半キックオフのため、遅くとも19時半にはメディアセンターへ到着している必要がある。小走りにスタジアムへ向かったところ、荷物検査ゲートに大量の人だかりができていた。先日のアルゼンチンvsナイジェリアを取材した時に通った場所から、通過しようともくろんだが、係員は頑として通してくれない。聞けば、メディアのエントランスはスタジアムの反対側に変更になったという。時計の針は、すでに19時10分を指している。「歩いて向かってはとても間に合わない……」、そう思った自分は、メディアセンターまでの道のりを小走りで急いだ。後から考えると、夜道の一人歩き（走り）は相当危険が伴うが、幸いなことに無事、反対側のエントランスに辿り着くことができた。ちなみに、この日は気温0度以下と、今大会が始まってから一番寒さが厳しい日だった。思わず、スタジアム周りの露店で手袋を買ったくらいだ。今後、南アフリカ行きを検討している人は、防寒グッズをできる限り持ってくることをオススメする。
　この日の試合は、ブラジルが2-1で北朝鮮を下している。ただ、北朝鮮代表は、チョン・テセをはじめ、アジアの代表に恥じないプレーを、王者ブラジル相手にしてくれた。残り2試合（コートジボワール、ポルトガル）も、相当厳しいスコアになることが予想されるが、それだけに1試合でも勝てば、ビックサプライズとなるだろう。