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ドラクエのような街に到着!
クアラルンプールから、ヨハネスブルクまでのフライトは、びっくりするほど順調だった。機内では、『インビクタス 負けざる者たち』を見る。
『インビクタス 負けざる者たち』ストーリー(Movie Walker参照)
反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され27年を監獄で過ごしたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)は、釈放後の1994年、遂に南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。だが彼は、国民の間に人種差別と経済格差がいまだに残されていることを痛感する。そんな中、スポーツという世界共通言語で国民の意識を変えることができると信じるマンデラは、弱小だった南アフリカ代表ラグビーチームの再建を決意。翌年に自国で開催するラグビー・ワールドカップに向け、マンデラとチームキャプテンのフランソワ・ピナール(マット・デイモン)は、互いに協力していくことを誓う……。
この映画、まさに南アフリカワールドカップの前に見るのにふさわしい。スポーツがどれほど国をまとめる力があるのか。また、国のサポートがどれだけ代表チームを後押しするのか。これをみた後には、南アフリカがグループリーグを突破と確信してしまうくらいだ。
ヨハネスブルクの空港に予定どおりの時刻に到着すると、そこには今回、約1カ月ちょっとをともに過ごす友人二人が車で迎えに来てくれていた。この二人のことは、今後、詳しく話すが、簡単に説明すると、昨年の6月から1年近くかけて、今回のワールドカップに出場する全32カ国を回った男たちである。彼らとともに過ごす拠点は、ヨハネスブルクの近郊にある、ミッドランドという街。さらに細かく言えば、ミッドランドにある、ブルー・バレーという住宅地域だ。このブルー・バレーは、周囲を城壁のような壁に囲まれていて、いわば、ドラゴンクエストに出てくる街のようである。この街の中にいるうちは、よほどのことがない限り、トラブルに遭うことはないだろう。
深夜0時を回ったあたりで、ブル・バレーにあるホームステイ先の家に到着。写真は今度、天気の良い日中に撮影してアップしたいと思うが、これが想像以上に広くてきれいなことに驚いた。この家ならば、1カ月暮らしてもそれほどストレスは感じないはずだ。これまでのワールドカップの中でも、思い出深い大会になりそうな気がする。そんな、根拠のないことを確信した夜だった。
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