⚽南アＷ杯現地レポート⚽

カメルーン戦 決戦当日

　取材後、メディアセンターに戻って、しばらくは仕事も手につかず、他のメディアの人たちと顔を合わせては、この夜の快挙について語り合っていたのだが、そんな浮かれ気味の我々に冷水を浴びせるような事件が起きた。試合後、日本人カメラマンが襲われたというのだ。幸い、命に別状はなかったが、暴漢に羽交い絞めにされた後、カメラ機材を含めた荷物はすべて奪われてしまったとのこと。3人でホテルに戻ったのだが、ホテルの近くで他の2人と別れ、1人になったところを3人組に狙われたということなのだが、なんとその現場となったホテルは、自分が泊まっているホテルだったのだ。狙われ方からしても、完全に日本人を狙った犯罪と思われるため、メディアセンターに残っていた日本人メディアの警戒レベルが一気に上がったのは言うまでもない。僕自身、試合後はアシシ＆ヨモケンと合流して祝杯を上げる予定だったが、合流予定の店まで徒歩で移動するのは危険と判断して、同じホテルに泊まっているジャーナリストが仕事を終えるのを待って、彼らの車に同乗させてもらうことにした。ちなみに、これらの情報は、そのほとんどがtwitter上で伝達されたもの。Twitterというメディアの伝達スピードの速さを改めて認識させられた一件でもあった。