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「真里ちゃん」
今なら言えるかもしれない。
大好きだと、伝えられる気がする。
僕はベンチに正座すると、微笑む彼女と向き合った。
振られることを恐れてはいけない。
今の僕なら、空も飛べるはず(再び)。
よし!!
「僕、真里ちゃんのことがーーー」
「あー!!!!」
とても大きな声だった。
僕の声を遮って、誰かが声を発した。
ちぇっ。いいところだったのに。
僕の落胆をよそに、真里ちゃん含むみんなの視線が一気に声の方を向いた。
なんだよ。誰だ、邪魔したのは。
僕もしぶしぶ声の主を見た。
「みーにゃん!!!!」
今度は僕が声をあげた。
だって、視線の先に、初恋の女の子が立っていたから。
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