ふたつめの飴

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「どこってほどのことじゃないよ。昨日はごめんね。掃除を押し付けちゃって」 「気にすんなよ。たいしたことじゃねぇし」 岩ちゃんはこう見えてすごく優しい。 色は黒いし、すぐ歯に食べかすを詰まらせるし、口は悪いし彼女は可愛くないけど、 いつも僕のことを気にかけて心配してくれる、友達思いの奴だ。 「まあ、代わりといっちゃ何だけど。掃除やってやったんだから、オッパイ触らせろよ」 Why? なぜ、そこでオッパイが出てくる。 岩ちゃんが突然おかしなことを言い出した。 もちろんいつも変な人なのだけど、今までオッパイ触らせろなんて言ったことはなかった。 「岩ちゃん、僕、男だよ」 ……まさか!? 岩ちゃんは女の子も男もイケるのか?そうなのか? 「何だよ。変態を見るような目で見んなよ」 いや、間違いなく変態ですよね。 .
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