ふたつめの飴

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「何すんだよユマ!!」 立ち上がった岩ちゃんがユマさんの腕を掴む。 彼女の右手には国語辞典が握られている。 岩ちゃん、国語辞典で殴られたのか。 それは痛い。 間違いなく痛い。 「強が弱いものイジメするような奴だなんて、思ってなかった」 「はぁ?イジメ?ちげーよ!!今、太郎のオッパイを揉ませてもらおうとしてたんだよ」 「オッパイ?」 ユマさんが怪訝そうな顔をした。 うん。 正しい反応だ。 あなたの彼氏は変態ですよ。 男のオッパイを揉みたいと言っているんだから。 何とか助かった。 ユマさんがきっと止めてくれる。 さすがにユマさんまでオッパイ揉みに加わることはないだろうし、 岩ちゃんはユマさんに弱いんだ。 僕はひとり安堵した。 .
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