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突然触れられたことに驚いたのか、真里ちゃんは「ひゃっ」と小さな悲鳴をあげた。
僕はその声に驚き、気づいた時には「ギャー!!」と大声で叫び、尻餅をついていた。
自分から近づいたくせに、かなり迷惑な話だ。
彼女はそんな僕を「大丈夫ですか?」と気遣い、肩を貸してくれた。
真里ちゃんの肩と茶色いベンチに手をつき、何とか立ち上がった僕は、彼女を目の前にして頭の中が真っ白になってしまった。
まずは挨拶だ。
それから謝罪。
「こ……こんにちなさい」
どうしてか
混ざった。
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