ふたつめの飴

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彼女は口を隠しながら上品に笑うと、「昨日は心配しましたよ」と言った。 彼女の口元から白い歯がチラリと覗く。 僕はドキドキしながら、今度生まれ変われるならあの白い歯になりたいと意味不明なことを思っていた。 ギシ、とベンチが鳴った。 さっきまでは真里ちゃんだけを支えていれば良かったのに、僕という重い奴が加わり、ベンチが悲痛の声をあげている。 ベンチの痛みや苦しみはわかってあげられないけど、僕は今最高にハッピーだ。 ハッピータロちゃん。 特別可愛い呼び方でもないね。 .
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