ふたつめの飴

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「ああ……」 彼女の顔から一瞬にして表情がなくなった。 僕は何かまずいことでも言ってしまったんだろうか。 「……怒っていますよね?」 ここで引き下がるわけにはいかない。 僕が自分でやったこと。 全て僕が悪いんだ。 「違うんです。その……、太郎くんは私のためにああしてくれたんですよね?」 え? 突然のことに、次の言葉を探してしまった。 違うよ、と否定するべきなのか、そうだよと肯定するべきなのかわからない。 僕は彼女の言葉を待つことにした。 .
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