ふたつめの飴

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公園に静寂が訪れた。 僕が飴を口にしてから2時間ほど経っている。 ……あと1時間。 真里ちゃんと過ごせるタイムリミット。 「そろそろ帰りましょうか?僕、送っていきます」 彼女は少し考えるようにうつむき、はい、と小さくうなずいた。 僕が立ち上がるとベンチが軋む。 ……お疲れさま、ベンチさん。 見た目は変わってもきっと重さは僕のままなのだろう。 きっと重かったよね。 僕が愛おしそうに茶色のベンチを撫でていると、真里ちゃんは隣でくすりと笑った。 だから僕も笑った。 彼女の笑顔が見れて嬉しかった。 .
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