ふたつめの飴

41/59

10973人が本棚に入れています
本棚に追加
/314ページ
怖くて足が震える。 おしっこちびっちゃいそうだ。 だけど僕は、 真里ちゃんを守らないといけない。 今にも吐きそうなくらい緊張している体を奮い起こし、僕は真里ちゃんの前に立った。 「……太郎くん」 彼女の不安そうな声を聞いた。 「大丈夫だよ。真里ちゃん。僕が必ず君を守るから」 あんなカラス軍団なんかに、真里ちゃんを渡してたまるもんか!! 僕が。 僕が、真里ちゃんを守ってみせる。 .
/314ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10973人が本棚に入れています
本棚に追加