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怖くて足が震える。
おしっこちびっちゃいそうだ。
だけど僕は、
真里ちゃんを守らないといけない。
今にも吐きそうなくらい緊張している体を奮い起こし、僕は真里ちゃんの前に立った。
「……太郎くん」
彼女の不安そうな声を聞いた。
「大丈夫だよ。真里ちゃん。僕が必ず君を守るから」
あんなカラス軍団なんかに、真里ちゃんを渡してたまるもんか!!
僕が。
僕が、真里ちゃんを守ってみせる。
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