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場の空気が一瞬にして凍結した。
カッチンコッチンの氷のように動かない。
静寂を破ったのは鳥発言をした張本人、ATSUSHIで。
「じょ、冗談っスよ。アメリカンジョークってやつっス」
なんて調子のいいことを言って、あははと笑った。
だけど細目トリオは笑わない。
それどころか眉根を寄せ、武将たちを睨みつける。
「……あれ?なんかこいつ見たことあるような気がすんだけど」
僕を見下ろしながら金髪が言った。
相変わらず髪の毛がパサついていて、トリートメントをプレゼントしてあげたくなる。
「ほんとだ。こいつ昨日のお漏らしちゃんじゃねえ?血まみれでわかんなかった。なあ、てっちん、見てみろよ」
今度はオールバックが言った。
ピッタリと張り付いた髪が、今日も宝石のように光り輝いている。
……僕、漏らしてないんですけど。
すっかりお漏らしキャラにされている。
無念すぎる。
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