ふたつめの飴

58/59

10973人が本棚に入れています
本棚に追加
/314ページ
「気にすんなよ」 マーボーが僕の背中を勢いよく叩く。 ……めっちゃ痛い。 「てかマーボー、お前何もしてねーじゃん」 ひろりんがもっともなことを言って、豪快に笑った。 僕は再び「ありがとう」とお礼を言い、何とか自力で立ち上がった。 体中痛いし足はフラフラする。 顔だってきっと腫れているんだろう。 てっちんはそんな僕に真顔で言った。 「またお漏らしを馬鹿にされた時は言えよ。助けてやっから」 うん? 意味がわからないよ。 いつ僕がお漏らしをネタにリンチされた、という有り得ない設定になったんだ!? てっちんの頭の中は基本的に漏らすことしかないのか。 .
/314ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10973人が本棚に入れています
本棚に追加