みっつめの飴

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「ギャハハハハ!!なんだその顔!!」 僕を指差し、大口を開けて馬鹿笑いしているのは親友の岩ちゃんだ。 教室中に響き渡る声で腹を抱えて笑っている。 ……全然笑えない。 むしろ笑えるその神経がおかしい。 昨日の惨劇は僕の顔に傷跡を残し、目は腫れ頬は変色し、口は切れまくっている。 つまり、変な顔、らしい。 「ひどいよ、岩ちゃん。僕だってこんな顔になりたかったわけじゃないんだよ」 一方的な攻撃のせいでこうなったんだ。 心配のひとつくらいしてくれたっていいのに。 横に立つ太陽は僕の顔をまじまじと見つめ、 「タロちゃんボクシングの試合後みたいな顔だね」 なんてひどいことを言う。 完全にノックアウトしている僕を、まだいたぶる気だ。 .
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