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今日は学校を休むことだってできた。
実際、母親は僕の傷を見て絶句し、しばらく休めばいいと言ってくれた。
だけど僕はどうしても学校に行かなきゃいけなかった。
真里ちゃんの安否が気掛かりだったから。
昨日、たしかに彼女は逃げた。
でも、ちゃんと家にたどり着いたことをこの目で確認したわけじゃない。
もしかしたらあのあと何か事件に巻き込まれた可能性だってあるんだ。
真里ちゃんはとっても可愛いから。
真里ちゃんの無事を確認したくて、夜中ずっとおばあちゃんが現れるのを待ったけれど、昨日に限って姿を見せてくれない。
……空気を読んでほしい。
こんな時こそおばあちゃんが必要なのに。
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