みっつめの飴

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「鮮やかな赤だね。最高だよ」 太陽はうっとりと岩ちゃんのお尻を眺めている。 その横で岩ちゃんは「ふざけんなぁぁぁ!!」と声を荒げる。 もう、嫌です。 朝からこんな人たちに構っていたくない。 僕は体中痛くて、顔だってこんなに悲惨な状態だっていうのに。 岩ちゃんがお尻を数回振ったせいで、僕の顔にケチャップが飛んできた。 傷口にしみる。 涙が出るほど痛い。 ふたりがぎゃあぎゃあ言い合いをはじめたことを確認すると、僕はこっそり教室を出た。 その足で職員室に寄り、早退することを告げる。 真里ちゃんは無事だった。 それが確認できたから、今日の任務は終わったのだ。 .
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