みっつめの飴

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「おっ。太郎ちゃん。こんなとこで何してんの?またピーピー?」 指を使って器用にPの文字を作るてっちん。 どうにかしてゲリと僕を結び付けたいようだ。 「ううん。今日はトイレに用事があったわけじゃないんだ」 じゃあなんでトイレに来たんだ、って話だけれど、まさか細目トリオに会えるかも……なんて期待してここに来ましたなんて恥ずかしくて言えない。 「あ!!まさか俺たちに会いたかったとか!?」 てっちんの発言、図星です。 「んなわけねーだろ。てっちんは本当に可愛いなあ」 隣でマーボーが笑う。 ……一体どこが可愛いポイントなんだ。 さっぱりわからない。 「てか太郎ちゃん、汗流れすぎじゃね?どうかしたんか?」 ひろりんが僕の顔を覗き込んだ。 それはきっと優しさで、決して悪気はないのだと思う。 だけど、目が細すぎて睨まれているようで正直怖い。 しかもなんで微妙に小首をかしげているんだ。 .
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