みっつめの飴

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年下とわかった瞬間、何だか急に彼らに対する恐怖が薄れた。 なんだ。 僕のほうが先輩じゃないか。 年下相手にビクビクしていたなんて最高にダサいぜ。 うん。 僕という人間は恐ろしく単純にできている。 「んじゃ人探し始めますか。てか、どんな男探してんの?」 「男じゃないよ。女の子だよ」 僕が探しているのは可愛い可愛い女の子、真里ちゃん。 「はぁ?じゃあなんで男子便所に探しに来てんだよ」 はじめて、てっちんに正論を言われた。 何だか嬉しくなる。 不思議だ。 「んなことどーでもいいから、早く誰か言えよ!!」 ひろりんがイライラしはじめた。 ひろりんは気が短い……と、覚えておこう。 「僕が探しているのは沖真里ちゃんっていう女の子なんだ。僕らと同じ高校なんだけど、知ってるかな?」 学年は違うけど真里ちゃんは可愛いから、もしかしたら知っているかもしれない。 .
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