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てっちんは最後まで話を聞くと、体をわなわなと震わせ、怒りをあらわにした。
……コワイです。顔が。
「ぜってー許せねぇ。その、竹中ってやつ!!」
僕の話、聞いてた?
竹中じゃなくて田中だよ。てっちん。
「とりあえず真里ちゃんを探そう。どこか心当たりある?」
てっちんは真里ちゃんのお兄さんだ。
彼女がよく行く場所を知っているかもしれない。
僕は期待しながらてっちんからの言葉を待った。
「……知らん」
うん。
あっけらかんと言ったよね。
「そ、そんな……」
落胆している僕の隣で、マーボーがぽつりとつぶやいた。
「電話すればいいんじゃね?」
「あ」
盲点だった。
まず真里ちゃんに電話するべきだ。
「てっちん、真里ちゃんに電話してみて!!」
「おう!!」
てっちんはポケットから取り出したスマホで、真里ちゃんに電話をかけはじめた。
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