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真里ちゃんはすぐ電話に出た。
てっちんは明るく世間話をしている。
僕がさっき話した田中くんのことをすっかり忘れちゃったように、彼はにこやかだ。
「居場所、居場所」
口パクでてっちんに伝えると、指で丸を作り、僕にウインクした。
行動が昭和だ。
昭和のニオイがプンプンする。
「あー、わかったわかった。んじゃ、今から行くわ」
てっちんはスマホをポケットに戻すと、「真里、公園にいるらしい」と言った。
「公園?昨日てっちんたちと会った、あの公園?」
「そっ。今から行こうぜ」
てっちんはそう言うと、ひろりんとマーボーを引き連れ歩き出した。
「待ってよ~」
僕も慌てて彼らのあとに続いた。
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