みっつめの飴

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しかも元気か、って。 彼女の顔を見ればわかるじゃないか。 どう考えたって元気なはずない。 真里ちゃんはてっちんを一瞥すると、 「……お兄ちゃん」 と呟いた。 これで決定的になってしまった。 てっちんは間違いなく真里ちゃんのお兄さんだ。 ここに来るまで、実は嘘でした。ちゃんちゃん。なんてことを、心のどこかで期待している自分がいた。 だって大好きな真里ちゃんのお兄さんが、こんな変な人(失礼)だと信じられないし、信じたくなかった。 てっちんは強くて優しくて、とってもイイ人だっていうのはわかる。 うん。 わかるんだけど。 彼は間違いなく変わった人だ。 僕の周りの人たちはどうして揃いも揃って変なんだろう。 岩ちゃん、太陽。それからユマさん。 細目トリオにおばあちゃん。ついでに僕の両親も変わっている。 ああ。 まともなのは真里ちゃんしかいないよ。 僕はなんだか泣きそうになった。 そして、ますます真里ちゃんを愛しく感じた。 .
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