みっつめの飴

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てっちんはがに股で真里ちゃんに近づき、 「お前色々大変だったみたいだな。まー、ドンマイ!!」 なんて言った。 Don't mind いいのか!? そんな簡単な言葉で片付けちゃうつもり!? 彼女はてっちんを華麗にスルーし、僕に駆け寄ってきた。 「お兄ちゃんと知り合いだったの?何か変なことされなかった?」 「……うん。何もされてないよ。むしろ助けてもらってばかりなんだ」 「助ける?お兄ちゃんが?」 真里ちゃんは驚いたように目をぱちくりさせる。 僕は簡潔に昨日のいきさつを話した。 「……嘘でしょ?誰かを助けたなんて信じられない」 実の妹にここまで言われるてっちんって、一体……。 「俺もたまにはいいことするんだよ。それに太郎ちゃんは同士だからな!!」 「同士?」 真里ちゃんは首をかしげる。 「ま、これ以上は言えねーよ。男の約束だ」 てっちんはイシシと笑う。 約束は守るらしい。 さすがてっちんだ。 結局男らしいのだ。 .
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