みっつめの飴

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真里ちゃんは納得いかないような顔をしたけど、これ以上てっちんと話すことを無駄と判断したらしく、 「太郎くんと話しがしたいから、お兄ちゃんたちはどこかに行って」 とストレートに言った。 「せっかく来てやったのにひでー扱いだなあ」 てっちんがぼやく。 「まあまあ、男女の問題は俺たちにはわかんねーし、ひとまず退散しようぜ」 マーボーがてっちんをなだめ、ひろりんは大きく頷く。 「チェッ。覚えてろよ!!」 ……何を覚えていればいいんだ。 てっちんはよくわからない台詞を吐き捨て、ひろりんとマーボーに支えられようにいなくなっていく。 ……あ!! 僕に背中を向けたまま、彼らは右手の親指をぐっと天に向けている。 『ナイスファイト』。 僕は心の中で叫んだ。 相変わらず意味不明なトリオだけど、やっぱり僕は彼らのことが大好きだ。 .
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