みっつめの飴

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真里ちゃんに限って見た目で人を差別したりしない……と思いたい。 「太郎くんどうしたの?」 肌色の物体が揺れる。 真里ちゃんが僕の目の前で手を揺らしている。 「……真里ちゃん」 本当のことを言ってしまおう。 飴はあとひとつしかないんだ。 遅かれ早かれ本当の姿を見せなきゃいけなくなる。 それなら、早く話してしまったほうがいい。 「……実は……僕……」 喉の奥まで出かかった言葉たちは、ちょこっと顔を覗かせただけで、再び引っ込んでしまう。 ……ちくしょー。 冷たくされるのが怖い。 本当の僕の姿を知ったときの真里ちゃんの反応が怖くて、真実を話すことを拒否する僕がいる。 .
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