みっつめの飴

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「なに?」 「……ううん、なんでもないよ」 結局僕に勇気なんかなくて。 いつかバレるであろう事実をもう少しの間隠すことにした。 そもそも、何て伝えればいいのかわからない。 『死んだおばあちゃんがある日突然現れて、僕に飴をくれたんだ。その飴を食べるとあら不思議、イケメンになれちゃうんですー。さいこー!!』 ……非現実的過ぎるでしょ。 不思議な飴じゃなくて、白い粉を使用している疑惑が浮上してしまう。 それは困る。 僕は潔白だ。 真里ちゃんは携帯電話を開き何かを確認すると、心配そうに僕の顔を覗きこんだ。 「太郎くん、何か心配事があるなら話して欲しいな」 「真里ちゃん」 ああ。 なんて優しいんだ。 やっぱり真里ちゃんは僕の女神さまだ。 .
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