僕が僕だった日

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どど……どうしてここにふたりがいるんだ!? まだ学校にいるはずの時間なのに、なぜ!? 岩ちゃんと太陽に見つかったところで、今の僕を見て“太郎”だとは気づかれない。 でも、なるべくなら会いたくない。 何より、彼らと真里ちゃんを接触させたくないのだ。 「真里ちゃん、あっちの道にしよう」 岩ちゃんたちと鉢合わせしないため、僕は先手を打った。 小路を入り、右に曲がり左に抜ける。 うん。 これで安心。 と、思ったのに。 抜け出た先に岩ちゃんと太陽が立っていた。 .
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