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作戦実行だ。
僕は真里ちゃんの手を引き、何食わぬ顔で岩ちゃんと太陽の横を通過した。
なーんだ。
案外簡単にスルーできるもんだ。
僕はひとりでニンマリした。
その時、誰かが後ろから僕の頭を殴った。
ボカッと、小気味よい音がした。
同時に、頭が割れるほどの痛みが広がった。
「なにすんだよぅ!!」
僕は殴られた後頭部を押さえながら振り返った。
そこにはゲラゲラ笑い転げる岩ちゃんと、口元を隠しながらクスクス笑う太陽がいて、
思わずスネを蹴りあげてやろうかと思った。
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