僕が僕だった日

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そんなバカなことってある? 僕は間違いなく格好よく変身しているはずなんだ。 「……真里ちゃん、僕は真里ちゃんの目にどう映ってる?」 心臓がバクバクして、息が苦しい。 「どうって言われても……」 真里ちゃんは明らかに動揺していた。 それはつまり、僕の容姿が悪いことを意味しているわけで。 「僕、太ってる?」 彼女はとても遠慮がちに「ちょっと太っているかな」と言った。 ああ。 オワタ。 僕は僕のままだった。 .
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