僕が僕だった日

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見た目が格好よくなっただけで、僕は自分に自信が持てた。 だから真里ちゃんに近づくことができたんだ。 「太郎はもっと自分に自信をもつべきなの。よく考えなさい。真里ちゃんは太郎が太っていようがうんこを漏らす男だとわかろうが、逃げ出したりしなかったでしょ?」 ……たしかに。 僕が僕のままだったと判明した今、真里ちゃんは僕がデブだとわかっていたのに仲良くしてくれたことになる。 ……その前に。 うんこのくだりは余計だ。 .
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