僕が僕だった日

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「あの……」 真里ちゃんが不安そうに僕を見た。 そうだ!! 岩ちゃんと会話をしている場合じゃない。 僕は真里ちゃんに会うためにここに来たんだ。 まずは謝らなきゃ。 「さささっきは急にいなくなってごみんね」 ごみんね……て。 微妙に可愛い間違いだね。 「ううん。急にお腹が痛くなったんでしょ?気持ちわかるよ」 ……完全にお漏らし下痢野郎だと思われている。 てっちんのせいだ。 恨んでやる!! この誤解はいつか必ず解くとして、僕は今までの出来事を包み隠さず打ち明けることにした。 死んだおばあちゃんが突然現れて不思議な飴をくれたこと。 それを食べるとイケメンに変身できる。 でもそれは自分にしかわからないことで、他人には普段の僕にしか見えない。 など、飴を見せながら全てを話した。 .
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