僕が僕だった日

40/49
前へ
/314ページ
次へ
「でも3時間たてばもとに戻るから大丈夫だよ」 僕は岩ちゃんの肩に手を置いて慰める。 「あ、そうなの。たった3時間で戻っちゃうの?」 真里ちゃんはなんだかガッカリしている。 ……何故だ!? 真里ちゃんはSなのか!? ドSなのか!? 真里ちゃんのドSが僕の中で確定したことは置いておいて、3時間で戻ると聞いた岩ちゃんの元気はあっという間に復活した。 元気100倍アンパンマンといい勝負だと思う。 「なんだよー。3時間で戻るなんて聞いてなかったぞー」 と、無駄にテンションが高い。 内心焦っていたくせに。 「それにしてものっぺらぼうになるとか意味わかんねーよな。今度ばーちゃんに会ったらなんでのっぺらぼうなのか訊いといてくれよ」 「うん。わかったよ」 それは僕も気になっていた。 妖怪は他にもたくさんいるよね。 砂かけばばあとか、こなきじじい。 いったんもめんにぬりかべ。 ……あれ。 全部ゲゲゲの鬼太郎から得た知識じゃないか。 妖怪知識が浅過ぎるね。 .
/314ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10973人が本棚に入れています
本棚に追加