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ユマさんは太陽の言った前半部分をさらっと流し、僕にむかって
「デートに誘えばいいだけじゃん」
と、言い切った。
「デデデ……デート?」
つまりはあれだよね。
女の子と男の子が一緒に出かけちゃって、
そんでもってドキドキして、あわあわして。
ふたりで見つめ合って同じ飲み物なんか飲んじゃったり、
さりげなく手なんて繋いだりして。
うん。
とりあえず幸せな時間ってわけだ。
「無理だよ!!デートに誘う勇気なんてないよ。何て言えばいいか、わからないもん」
「チッ。モジモジしやがって」
岩ちゃんが露骨に嫌な顔をする。
仕方ないじゃないか。
多少変わったといっても、根本的な部分はすぐに変わらないものだ。
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