友達以上になりたくて

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「太陽はひとりで参加させんの?お前、それはひでーよ」 「ち、違うよ」 僕は必死にかぶりを振る。 いくらなんでもそんなことはしないよ。 「真里ちゃんに頼んで友達を連れてきてもらうっていうのは、どうかな?」 「おお!!その手があったか!!」 「うん。いい案だね」 岩ちゃんとユマさんはどうやら乗り気みたいだ。 ……あとは。 「太陽は、嫌……かな?」 僕はちらりと太陽を見た。 太陽は、青白い顔に整った目鼻立ちを貼付けた冷たい顔のまま、 「別にいいよ」と言った。 「じゃ、決まりだな。行き先はデートの定番、遊園地」 岩ちゃんがニッと笑う。 今日は歯の間に何も挟まってなかった。 それはそれで、ちょっぴり寂しい気持ちになった。 .
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