決戦は土曜日

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「今日は何の用なの?もう遅いから明日の支度をして寝たいんだけど……」 せっかく来てくれたのに申し訳ないと思いつつ、本当の気持ちを言った。 時刻は2時を過ぎている。さすがに3時までには寝たい。 「まあまあ、そんな寂しいことを言わないでちょうだい。今日は太郎のためにこんなものを持ってきたんだから」 目の前に突然宝箱が現れた。 もちろんおばあちゃんが持ってきたものだ。 「綺麗だね!!」 見たことのない赤や青の宝石がいくつも散りばめられている。 それに、宝箱なんて生まれてはじめて見た。 「何が入ってるの?」 「見ればわかるわよ」 ウシシ、と笑いながら、おばあちゃんが蓋を開ける。 中から何が出てくるのか、不覚にもワクワクしてしまった。 「……何、これ?」 それが中身を見た僕の第一声だった。 .
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