決戦は土曜日

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正直、こんなことは言いたくない。 でも……。 「何この汚い服……」 つい本音が出てしまった。 輝く宝箱の中から出てきたのは小汚い洋服が数枚。 どこで手に入れたのかわからないその洋服と宝箱の外装のギャップに、驚いてしまう。 「んまあ!!失礼な子ね!!太郎のためにわざわざ持ってきてあげたのに!!」 “わざわざ”という言葉をやけに強調すると、おばあちゃんは今にも掴みかかってくるんじゃないかという勢いで、僕に近寄る。 「ご、ごめんね。悪気があったわけじゃないんだ」 「ふんっ!!」 おばあちゃんは鼻の穴を全開にさせ、怒りをあらわにする。 僕にはおばあちゃんがこんなに怒る理由がわからない。 どこからどう見ても、使用済の汚い洋服にしか見えない。 .
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