決戦は土曜日

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そんな美男美女を目の当たりにして、遊園地に入る前から憂鬱な気持ちになってしまった。 僕が必死にオシャレをしたところで、太陽には到底敵わない。 真里ちゃんに格好いいなんて絶対言ってもらえない。 オシャレに見えない理由のひとつに、太っていることが挙げられると思う。 わかっているのに痩せることをしない僕。 自己嫌悪だ。 「太郎くん、どうしたの?元気ないよ?」 真里ちゃんが心配してくれる。 いつも優しい真里ちゃん。だけど今はその優しさが悲しかった。 「おい!!太郎、死んだランチュウ(金魚)みたいな顔してんじゃねえよ!!これからみんなで遊ぶってときにテンション下げんな!!」 「う、うん。ごめんね。」 そうだよね。 みんなに迷惑をかけちゃいけない。 無理矢理に笑おうと顔をあげると、女の子と目が合った。 にっこり笑ってこっちに向かって駆けてくる。 .
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