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「もちろん誰にも言わないさ。そのかわり、今日もいいよな?」
もうひとりが喋り出した。
今度は男の声だ。
大丈夫。僕がここにいることに気づいていない。
止めていた呼吸を再開し、ゆっくりと息を吸い込んだ。
ほんの少し隙間から光が漏れ、外の様子が見える。
僕はその隙間から外を覗いた。
しかし、僕のいる場所からは2人の姿が見えない。
聞こえてくるのは彼らの会話だけだ。
「あんなに激しいの初めてだったから、ビックリしちゃった」
女の人の声。
何の会話をしているのかさっぱりわからない。
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