秘密は誰にも知られちゃいけないんだ

6/14
前へ
/314ページ
次へ
「おい!!生きてるか??」 再びリーダーが言った。 僕は顔を引き攣らせながら何とか声を変え 「生きてましゅ」 と答えた。 思い切り噛んでしまったけど、今はそんなことを言っていられない。 命がかかっているんだ。 「お前だいぶテンパってんなー。もしかして漏らしたのか?」 漏らした? え。 何でそうなるんだ。 僕は冷や汗をダラダラかきながら、個室の中で首を振る。 ないない。 18歳になって漏らすなんてありえない。 だけど口が接着剤で引っ付いてしまったように開かなくて、声が出ない。 それをYESと解釈したのか、リーダーは「わかるよ、その気持ち」としみじみ言った。 なぜ、 わかるのですか? .
/314ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10973人が本棚に入れています
本棚に追加