秘密は誰にも知られちゃいけないんだ

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おっと。 こんなところで足を止めている時間はないんだ。 それでは 気を取り直して。 再び廊下という決戦の地に踏み出した。 顔、オッケー。 足、オッケー。 体、オッケー。 血を見るかもしれない。 いざとなったら戦う覚悟だ。 田中くんは秀才なだけじゃなく、スポーツも万能だ。 それに格闘技を習っている、とも聞いたことがある。 それに引き換え僕はただのデブ。 今はおばあちゃんのおかげで変身できているけど、中身は五十嵐太郎のままなのだ。 それでも僕はいく。 強く吹き付ける風を切り、 荒れ狂う荒波を越え、 海に出るのだ! て、僕は漁師か。 .
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