僕が犯罪者になった日

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全速力で走ったというのに、あっという間に追いつかれてしまった。 やっぱり 見た目は変わっても、中身はふとっちょな僕のままなのだ。 僕は学年一足が遅い。 リレーではいつも抜かされるし、マラソンは時間内に完走できた試しがない。 そんな僕だ。 追いつかれて当然。 うん。 納得。 なんて、今は納得している場合じゃない。 何とかこの場をやり過ごさないと、完全に引ったくり犯だと思われてしまう。 もう、すでに引ったくり犯だけれど。 .
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