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すー、すー、はー。
すー、ひー、はー。
ひー、ひー、はー。
ひー、ひー、ふー。
気づけばラマーズ法になっていた。
僕は妊婦のように大きなお腹をさすり、双子が生まれてきそうだな、なんてくだらないことを思うことで、
真里ちゃんに対する触りたいという欲求を抑えた。
いや、それにしてもよく出たお腹だ。
まるで中年のオヤジみたいだ。
……あれ?
どうして僕のお腹がこんなにでているんだ?
僕は今、スリムボディのイケメンのはず。
嫌な予感がした。
壁に掛けられたオシャレ度ゼロの時計に目を向ける。
……やっぱり。
あの飴を食べてから
3時間が経過していた。
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