ふたつめの飴

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「お、おばあちゃん」 現れたおばあちゃんは、小さなちゃぶ台でそうめんを啜っていた。 ついでに、砂糖醤油をたっぷり塗ったお餅も食卓に並んでいる。 どうりで甘辛い砂糖醤油や鰹節の匂いがしたわけだ。 せめて、ご飯を食べてから来てください。 「太郎、おばあちゃんは全部見てたよ。あんた今日飴を食べたね」 啜ったそうめんの先の汁が僕のベッドに飛んだ。 ちょっとおばあちゃん! 綺麗に食べてよね。 こう見えて僕はちょっぴり神経質なんだ。 .
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