ふたつめの飴

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おばあちゃんは食べ終わった食器をちゃぶ台の隅に寄せると、よいしょ、と立ち上がった。 「何となく飴のことがわかっただろ?ふたつめの飴は、もっと効率よく使うんだよ」 効率よく……か。 たしかに。 今日はもったいない使い方をしてしまった。 残された飴はあと3つ。 「おばあちゃん、もしかしたら僕、好きな女の子に変身していたことがバレちゃったかもしれないんだ」 「ああ、オキマリちゃんのことね」 おばあちゃんは何でも知っているようだ。 でもやめて。短縮して呼ぶのは。 .
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