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四郎は人をさがすために人のいそうなところをまわった。
スーパー、学校、駅。
しかし誰もいなかった。
四郎は怖くなった。
「なんで人が一人もいないんだ」
四郎は疲れ果ててしゃがみこんでしまった。
四郎は泣き出した。
そして叫んだ。
「お母さ~ん、お姉ちゃ~ん 出てきてくれよー」
するとどうだろう前からなにかがやってくるではないか。
四郎は涙で濡れた目を服でぬぐい、よーく見た。
それは同い年くらいの女の子だった。
女の子は不思議そうな顔をしながらこちらへゆっくりと歩いてきた。
そして目の前まで来て言った。
「あなたはだれ?ここら辺じゃ見かけない顔ね」
四郎は安心した。
「よかった。人がいた」
四郎は立ち上がって女の子に聞いた。
「あのー、ここら辺の人達は何処にいるんでしょうか?」
女の子は急に悲しそうな顔をして言った。
「3年前にみんな消されてしまったわ。あいつに」
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